今年に入り生理が来なくなり婦人科を受診しました。血液検査の結果どうやら閉経し...
さん今年に入り生理が来なくなり婦人科を受診しました。血液検査の結果どうやら閉経してしまったようです。37歳です。
今の年齢だと骨粗鬆症の危険性があるとのことでピルをのみはじめましたが、乳がんになるリスクが高くなると説明を受けました。
詳しい確率や、飲み続ける期間などと関係あるのか、などなど、詳しい情報が知りたいので教えていただけると嬉しいです。
最近体や顔がほてります。物忘れも異常なほど激しく、仕事に支障がでるのでどうなっちゃうんだろうって思っています。
さん
本当に37歳で閉経したのでしょうか?間違いないのでしょうか?もしそうでしたら、ホルモン補充療法を受けなければいけません。まず、乳癌が増えるというのは、ごくわずかな程度であり、ホルモン療法を受けた人の1万人に数名程度でしょう。ホルモン療法を受けるのは骨粗鬆症のためだけではありません。また、乳癌が増えるなんてデマを吹き込むのも、首をかしげてしまいます。もしそんなことを言っている婦人科の医者ならば、別の医者に掛かった方がいいかもしれませんね。
まず、ホルモン療法をしないとどうなるのか。あなたは50歳くらいのおばさんと同じ状態です。更年期障害が出るだけでなく、心身共に50歳です。つまり、あなたの余命は10数年短くなると思っても間違いではありません。老衰が早いと言うことです。骨粗鬆症は老人への入り口です。極端な例えですが、60歳過ぎから腰が曲がり始め、70歳には寝たきりになり、数年後には老衰する、それを想像してください。
ホルモン療法のメリットは、骨粗鬆症だけではありません。もちろん、骨は丈夫になるし、腰は曲がりにくいし、寝たきりになりにくいです。多くの人が誤解しているのですが、癌になる可能性は低くなります。乳癌というのは、若い女性の癌です。老人に乳癌はありません。多くの癌は、50歳以降に出現することが多く、老人病の一種です。はっきりしているのは、子宮体癌や大腸癌は減ります。全体としては減るでしょう。ホルモン療法を受けた人の方が長生きしていることは、既に世界的にデータで証明されています。まず、何よりも、美容的に若いのです。60歳になっても40代後半くらいにしか見えません。身体の中から若返るのですから。しかも、50歳を過ぎても、夫婦生活はお盛んにできます。痴呆にもなりにくいですね。
まあ、あなたが簡単に健診で発見できる、ごくわずかな乳癌発症率増加説を怖がって、10年後には老婆になり、50歳過ぎると腰が曲がって、頭も早くからぼけて、寝たきりのオムツ人間になることを望むのであれば、私は止めるつもりは全くありません。全て、あなたの思うようにすればいいでしょうね。幸せな、老後をお祈りいたします。