食道癌について医師の方、経験者や詳しい方ご教授願います。
さん食道癌について医師の方、経験者や詳しい方ご教授願います。
父(58歳)が食道癌(人間ドッグで発覚)になりました。
現在『近畿にある地方病院』で検査中です。
現時点で担当医いわく『ステージ2~3』との事でした。
詳細結果は検査完了後にわかるらしいです。
担当医に思い切ってセカンドオピニオンの事を相談しました。
すると予想にも反して担当医は快諾して頂けました。
凄く患者の立場を考えておられる素晴らしい先生と感じました。
但し、今すぐセカンドオピニオンするのではなく
検査(CTやPETや大腸ファイバーや胃カメラ等)で資料が全て揃ってからの方が効率が良い(どこでも同じ検査方法なので二度手間になる)とアドバイスを頂きました。
また検査した資料は全て貸し出し可能との事です。
担当医の過去の食道癌の実績が15~20件ほどあり、去年は5件ほど手術したらしいです。
専門は胃癌と食道癌との事でした。
現在通院している病院は担当医のみが食道癌の手術をしている感じです。
※年間数件程度の症例と思います。
但しこちらの病院で食道癌の手術を行う場合、大阪大学より経験豊富な先生が2名来るらしいです。
素人考えなのですが、いっそのこと大阪大学で治療(手術等)を受けた方が良いのでは?と考えております。
経験豊富な常勤の先生が円滑に担当して頂ける方が良いのかな?と感じております。
担当医も大阪大学でセカンドオピニオンを希望されるのでしたら
連携している病院なので紹介状を書くことも可能との事でした。
また、色々ネットで調べていると年間症例数の大小により5年生存率に圧倒的な差がでるとのことでした。
年間症例数が多いのは大阪府だと
大阪成人病センター
大阪市大
近畿大学
大阪大学
という順番です
残念ながら現在診察中の病院の名は記載されていませんでした。
自分でネットで調べていても色々な知識が大雑把に入ってくるので、整理がつきません。
また、命に大きくかかわる事なので妥協もできません。
■以下①~④をわかる範囲で構いませんのでご教授お願いします。
①年間症例数が多い病院の方が『5年生存率』が良いのでしょうか?
②『治療は最初の方針が全てだ』と耳にしましたが、最初に選ぶ『病院』や『治療方針』が患者の残りの人生を大きく左右するのでしょうか?
③ステージ2~3の場合、家族はどれくらいの覚悟をしとけばよいのでしょうか?
④セカンドオピニオンをした場合の選定基準を教えて下さい。
さん
syhs19yah19さんがいわれるように
セカンドオピニオンは患者の権利ですので
現在断る医者はほとんどいません。
セカンドオピニオンには一箇所だけしかできない
ということもないので2,3箇所聞きに行っても良いと思います。
ただ、あまり多く聞きに行っても
時間を浪費するので絞ってからのほうが良いと思います。
大学病院をはじめとする
大きな病院がよいかどうかですが、
大きな病院にはメリットデメリットがあります。
手術件数は多いので
看護師、麻酔科医、病棟スタッフなどの
経験値も当然高く安心できるというところはあります。
ただ、質問者さん同様に患者が集まるので
手術までの時間がかかる傾向にあります。
命を任せられる、信頼できる主治医のいる病院
というところがよいと思います。
それは話しした印象でも、説明内容でも
経験があることでも、技術のある人でも
家族、本人が信頼できる人であることが条件です。
大阪大学を受診され(セカンドオピニオン)
話しを聞いてから判断してもいいかと思います。
手術までどのくらい待たないといけないかなどにも夜と思いますが
それで印象がよければ大阪大学でいいのではないでしょうか?
セカンドオピニオンに行くまえの段階で
決めてしまう必要はありません。
前置きが長くなりましたが、質問に対する答えを
自分なりに答えます。
①症例数が多いと5年生存率が良いとはかぎりません。
症例数が多いと難しい症例が増えることがあります。
また、症例数が少ない病院は
5年生存率が出せません。
症例数が少ないと信頼できるデータにならないためです。
②今はガイドラインというものがあるので
どの病院でもある程度同じです。
また、手術か放射線か放射線+抗がん剤かというところですが
食道がんにおいては体力、全身状態を考慮し選択します。
全国的なデータなどあるのでよほどのことがない限り大差ないはずです。
また、このご時勢医師が独断で治療を決めるということはないです。
インフォームドコンセントという言葉がありますが、
本人と家族に説明し、納得してもらい
治療方針を決定するというものです。
言い方をかえると本人と家族に
治療方針を責任もって決定してもらうということです。
本人が治療方針を決定するので病院を変えたからといって
よほど変な病院でない限り
大きく左右することはあまりないです。
③ステージ2~3ということは
手術もしくは放射線+抗がん剤治療になります。
手術前もしくは後に放射線、抗がん剤治療を追加することがあります。
患者さんの全身状態などにもよるのでなんともいえませんが
食道がんの場合、手術でなくても放射線+抗がん剤が
比較的効きやすいのでそこまでシビアではないと思います。
④前述した内容と重複しますが、
ご自分の命を預けても良いと思える、信頼できる病院です。
それは病院のネームバリューに関係ありません。
大病院だからといってよい医者ばかりではありません。
患者さんや家族と合う医者、合わない医者がいます。
何度もいいますがセカンドオピニオンは患者の権利です。
どんどん活用していいと思います。
ただ、インフォームドコンセントとは
医師が治療、検査方法などを責任もって患者に説明し
患者、家族自身が責任を持って治療方針を最終決定するシステムです。
だからこそ、治療方法をたくさん選択でき
納得のいく治療法ができる病院で
よく説明してくれる相性の合う良い先生に
治療してもらってください。
今の主治医がよい先生だと感じるなら今の病院で治療するのも
ひとつの選択肢となりうると思います。
それらすべて揃うところを探すには時間が足りないと思いますが、
検査後に2,3の病院には行けると思います。
大変でしょうががんばってください。
さん
①雑誌やネットの数値をそのまま受け止めるのは、最悪ですね。
たとえば大学病院に回されるケースでは
病期分類以外のfactorが特殊で予後の悪いケースがあります。
そうすれば自然と成績は悪くなりますよね。
極論、予後の悪そうな患者を
オペはあきらめて
切り捨てて
転院させれば
成績は良くなりますよね。。
②今回のケースでは
原発巣切除+所属リンパ節カクセイ
に加えて、術後化学療法が選択されると考えられます。
まあそれくらい、evidenceが確立したガイドラインがあるので
今回のケースではあまり差がないと言えます。
オペ技術も、まあ消化器は技量の差が出にくい分野です。
どこの病院でも、おそらく中堅の先生が執刀するレベルでしょう。
つまり阪大病院にいっても現在の病院でも、執刀する医師の技量変わらないかと。
③オペ自体は、おそらく上手く行きます。そこから先は、何とも言えません。
まあ生存率のとおりにはなりますが。
④はっきりいって、今回に限れば、ご自宅から近い方で選べばいいと思います。
結論としては
自分の親が同じ状況なら
その病院で治療してもらいます。
ちなみに僕の親父も今年58です。
まあ一番は患者さん本人の希望次第ですが。
さん
食道がんの切開手術はかなり予後が悪いので可能でしたら重粒子線治療の方をお調べ頂いた方が良いかと思います。
(関西では兵庫県立粒子センターがあります)
癌の程度にもよりますがリンパ節に広く転移していなければ可能かもしれないです。但し300万円費用がかかります。
もし放射線治療+抗がん剤治療の時は十分考えた方が良いと思います。
一度放射線治療を受けるとこの治療はできなくなるからです。
私の父も食道がんで治療中です。放射線治療をしてしまっているのでこの治療ができなくなりもっと早く調べていれば???
とすごく後悔しました。
お父様が良くなるとよいですね。
さん
貴方の質問に答えます。
①年間の手術症例数が多い病院が生存率が高いとは限らないと思いますよ、患者さんの進行状態で生存率は良かったり悪かったりするので一概に良いとは言い切れないのが現状かと思いますよ。
②全身状態を把握した上で、どのような治療が妥当かと考えて慎重に行なわなければいけない大きな手術ですので、病院や治療方針を大事に考えるべきかと思います。
③お父さんの場合、ステージ2-3の場合は、リンパ節転移の危険性が40-50%に及びますのでリンパ節郭清を伴う外科的根治治療が適応になると思いますが、手術は10時間ぐらいかかり、術後数日は胸部からの出血には注意が必要かと思います。
④セカンドオピニオンは、食道がんの実績のある医師に相談されるのが一番妥当ですよ。
大阪大学で治療した方が良いか否かですけど、大阪大学に入院するのもベットの状況で入院までかなりかかる可能性があるかと思いますよ、今の先生が信用できるのでしたら任せるのも方法かと思いますよ。
家族で相談しながら、後悔しない治療を選択し、お父さんが元気になられることをお祈りしてます。
お大事になさってください。
さん
セカンドオピニオンは患者の権利ですから行っても良いと思います。大阪大学に限らず大きな病院は症例もたくさんあるでしょうが、その分1人1人に親密か?と言えば「はい」とは言えないのではないでしょうか?すなわち大きい事が、いい事とは限らないと言う事です。私も大学病院で癌の手術を受けました。当時は最高の医師団だったと思います。現在再発を告げられても前進しない治療に不信感を覚え病院を変えました。命がかかっているのです。検査、検査で待てませんから???質問の答えですが
①そうとは限りませんお父さんの現在の状態にもよるでしょう。
②手術を受けるならそうだと言えます。
③半分半分です。あとは本人の治りたいという意思です。
④納得のいく説明をしてくれる病院を探して下さい。やたらに難しい専門用語しかしゃべらない医師がいます。「分かるように説明 して下さい」と言っていいのです。選ぶのはこちらです。
私も8月に手術を受けます。自分で選んで(病院も医師も)行くので悔いはありません。私も頑張ります。あなたも頑張って!