注射抗がん剤治療で吐き気止め(注射)やステロイド(注射)や抗ヒスタミン剤内服...
さん注射抗がん剤治療で吐き気止め(注射)やステロイド(注射)や抗ヒスタミン剤内服を抗がん剤の前に投与することは副作用予防のために理解できるのですがH2ブロッカーを使う意味がわかりません。
H2ブロッカーは胃酸分泌抑制と思うのですが何か意味があるのでしょうか
さん
ヒスタミンH2受容体は胃壁に多く、胃酸の分泌に関わっていますが、他部位にも存在し一部のアレルギー反応に関わっていると言われています。(H2ブロッカー単独ではアレルギーに対する保険適応はなく、通常アレルギーで使用されることはありません。)
前投薬としてステロイド、抗ヒスタミン剤、H2ブロッカーの投与が義務づけられている抗がん剤パクリタキセル(タキソール)の例で言うと、パクリタキセルは投与直後、血圧低下などの重篤なアレルギー反応をきたすことがあるため、これを予防する意味でステロイド、抗ヒスタミン剤(ヒスタミンH1受容体拮抗薬、H1ブロッカー)だけでなく、H2ブロッカーも投与することになっています。