リンパ腫における癌について治療として 抗がん剤?放射線を繰り返し致しました。...
さんリンパ腫における癌について
治療として 抗がん剤?放射線を繰り返し致しました。
先日腫瘍が無くなったと 医師に言われたそうです。
癌は切除なしでも完治するものですか?
確かに早期発見ではありました。
自分の知識では 切除無くして腫瘍が無くなることは無いという
事を 本で読んだ気がします。 リンパ腫の場合切除ができませんよね?
どなたか ご存じな方お願いします。
さん
悪性リンパ腫のことで、よろしいですね。一口に悪性リンパ腫といい
ましても、病型は30種類以上あります。比較的抗がん剤が効きやすい
タイプ、思うように効果がないタイプとそれぞれです。
固形癌(内臓などの)と違い、ステージ1であろうが4であろうが、手術で
腫瘍の摘出はまずしません。血液疾患、血液の病気ですから。白血球を
構成しているものの一つに、リンパ球があります。そのリンパ球ガン化
したものが悪性リンパ腫です。腫瘍を摘出しても、そのがん化した
リンパ球が全身の血液の流れに沿って、また別のリンパ節または、
リンパ節以外のところにできてしまいます。ですので手術は無駄?
無意味?焼け石に水です。何かの本を読んだ質問者様ですが、何かの
勘違いでしょう。
この病気に「完治」という言葉は、まず5年はありません。化学療法
(抗がん剤治療)により、腫瘍が消失した状態を「寛解(かんかい)」と
いいます。まだ「治癒」ではありません。血液検査?画像上に異常が
なくても、まだ体のどこかにガン細胞が潜んでいるかもしれないからです。
それで、再発の徴候が無いかを定期的に診察します。これを「経過観察」と
いいます。それが5年を目安にします。
悪性リンパ腫は、固形がんと違い必ずしも「早期発見?早期治療」とは
限りません。それは一番最初に書きましたが、何の病型かが大事だからです。
仮に初期でも難治性?再発しやすい病型であれば、治療の抗がん剤も組み
合わせが複雑になってきます。またステージ4でも、比較的抗がん剤が効き
やすい病型であれば、初回治療で寛解となるケースが多いです。
固形がんでいうと、ステージ4であれば「末期」となりますが、血液疾患では
当てはまりません。ステージ云々よりも、まずは病型です。
なお放射線は、ステージ1または2までが対象です。ステージ4は、あちこちに
病変があるのですから、あちこちに放射線をかけるわけにはいきません。
放射線による副作用?弊害でリスクが大きくなるからです。
固形癌の抗がん剤は、「腫瘍を縮小させる」目的なのに対して、悪性リンパ腫で
使用する抗がん剤は、「腫瘍を消失させる」目的で治療します。
最後に、私は悪性リンパ腫患者です。ステージ4で化学療法を半年やって
現在寛解中です。この12月で丸3年を迎えます。定期検査はしていますが、
日常生活?仕事も健常な人と変わらずしています。
さん
リンパ腫は手術がほとんど意味がないのですが、幸い抗がん剤治療で病気が消失する「完全寛解」になることが多いです。ただ、治癒といわないのは、そこから再発する人が少なからずいらっしゃるからです。
http://cancerinfo.tri-kobe.org/for_patient/pdq/summary/JP/CDR000006...
リンパ腫は、全身に流れている血液細胞のがんですので、一部にとどまるという状態にあまり意味がないので、手術は基本的にしません。