2014年1月22日水曜日

急性骨髄性白血病について。

急性骨髄性白血病について。

さん

急性骨髄性白血病について。

人間ドックを受けた際、コレステロール値で引っかかり、要再検査と言われ、
半年後に「貧血がひどい」と言われて更に再検査を受けたところ、
「急性骨髄性白血病」と診断された知人がいます。

自覚症状などは全くなく、検査で発覚したようなのですが、
これは早期発見と言えるのでしょうか?

また、発見が早かった場合、治癒率は高くなるのでしょうか?


治療方針としては、半年間の入院、抗がん剤の投与をするようです。

さん
医療関係者です。
(前の方の答えと矛盾するところがあります…)
要点をいくつかに分けて説明します。
1.ひと口に「急性骨髄性白血病」と言っても、実際には多くのタイプがあります。
貴方の知人のように、自覚症状もなく偶然に発見されることが多いタイプもあります。
2.急性骨髄性白血病を含む「血液がん」には、他の臓器癌(胃、肺、大腸など)と
違って、最初から『全身病』です。他の臓器癌では大ざっぱに言えば、小さな段階で
見つかれば早期、他の臓器にも飛んで(=転移)いれば末期という言い方をします。
しかし、血液がんの場合は、そう言った表現は的をえません。最初から全身病だから
と言って、それが「末期」であるとは言えません。また、自覚症状がなかったから「早期
発見」とも言えません。
3.治療についてですが、先に述べましたように「急性骨髄性白血病」と言っても色々な
タイプがあり治療法も違ってきます。貴方の知人がどのようなタイプであるかは文面で
はわかりませんが、「急性骨髄性白血病」には抗がん剤が非常に良く効くタイプも多く
寛解(=「表面上の検査データで白血病細胞が無くなった状態」と思われてください。)
に持って行くことを第一目標とします。
貴方の知人の治療方針も文面を見る限り、スタンダードなものでしょう。
寛解の状態が永く続けばそれにこしたことはありません。
再発したとしても、対処は可能です。
タイプにもよりますが「骨髄移植」が有効な例も多くあります。
4.まとめとして、以前は「白血病」は「不治の病」のように言われ、今なお、そんなイメージ
を持っておられる方も多いのですが、それは間違いです。
最近、特に新たな治療方法が出てきた分野です。
貴方がおっしゃる「治癒率」もタイプ次第で、自覚症状の有無にかかわらず、今現在、
どの ような状態(各検査データ)次第ということですが決して悲観する必要はありません。
5.今後、是非、貴方の知人に知っていただきたいことは「正しい知識」です。年齢的な
こと がわかりませんが可能な限りで構いません。
私たち以上に知識豊富な患者さんがたくさん いらっしゃいます。
教わることも多くありあす。
逆に、非常に残念なことに、全く知識のない「医療関係者」もいます。
(この「知恵袋」の中にも少なからずいます…。)
決して惑わされないようにされてください。
そして信頼おけるドクターと共に治療にチャレンジしていただければと思います。
【補足】
前の回答者、回答を取り消されたようです。
かなり???な回答でしたし、その回答を打ち消すポイントをお答えしたの
ですが…。
とにかく急性骨髄性白血病のタイプを知ることですよ。
どうぞ、知人も貴方もお大事にされてください。

急性骨髄性白血病について。