スキルス胃がんについて質問です
さんスキルス胃がんについて質問です
胃癌の肉眼型分類0型、ステージⅠa、未分化(印環細胞)癌という診断で、家族がスキルス癌なのか?と不安になってます。
知恵袋一通り目を通して、文献なども調べたんですが、いまいちわかりません。
医学に詳しい方、教えていただきたいです。
スキルス胃がんというのは何をもってスキルス胃がんというんですか??
細胞ですか?進行の度合いですか?進行の仕方ですか?
私が調べた結果では、スキルス胃がんとは、粘膜の中で横に広がる硬い癌、ボールマン4型の一部。粘膜の中で進行するので内視鏡では発見されにくく、発見されたときには転移が進んでいることが多い、悪性度の高い癌。ということでした。
また、未分化癌はスキルス胃がんに多いともありました。
粘膜の中で進行する=スキルス癌ですか?
それとも未分化癌でボールマン4型だとスキルス癌ということですか?
早期の未分化癌が進行して粘膜下層を超えるとスキルス癌になりますか?
上記した診断だと早期癌だし、内視鏡で見つかるということはスキルス癌ではないということですよね?
調べているうちに頭がごちゃごちゃになって、質問攻めですみません…。
わかりにくい文章だとは思いますがよろしくお願いします。
さん
スキルスとは広がり方の形態で、胃の表面にでるのではなく胃壁の中を拡がって進行するタイプの胃がんであり、発見しにくく、また進行も早いため早期発見が難しいとされています。
色々とお調べになられたと思いますが、細胞診では胃がんは分化型腺癌と未分化型腺癌(未分化癌)に分けられます。スキルスもこの未分化型に分類されますが、悪性度が高いとされています。
0型というのは早期胃がんで、進行がんは1~4型(ボールマンの分類ですね)に分けられます。そのうち0型(早期胃がん)はさらに分類され、Ⅰ型は隆起型で腫瘤(しゅりゅう)状の隆起が認められるものです。(a.bの分類までは分かりません)
結論では未分化癌イコールスキルスではありませんが、医師に確認される方が確実です。
早期胃がん0型はボールマンの分類には当てはまらない、ということです。ですが、進行すればもちろん当てはまりますし、広がり方の形態によってはスキルスとなることも考えられると思います。
未分化の胃がんの場合は早期胃がんでも内視鏡手術は行われていなく(できるという文面も見かけますが)、現在のところの主流では開腹手術です。
さん
先にある回答の内容でほぼ間違いはないと思いますが、
質問の文章から不安に思っていること、知りたいことが理解できるかどうかむずかしそうに思って補足説明します。
悪性度という面から言えば、高分化型<低分化型(未分化型)です。
胃がんはたいていの場合、胃カメラで発見されますが、胃の内側(粘膜面)を見ています。
誰が見てもわかるように潰瘍をつくっていれば診断は比較的簡単ですが、
粘膜の変化が少ないほど発見しにくいことになります。
早期癌は当然変化が少ないわけですが、未分化(印環細胞)癌の一部は進行がんでありながら粘膜の変化に乏しい場合があります。
これをスキルスタイプと理解されるとよろしいかと思います。
一方で、今回は「肉眼型分類0型、ステージⅠa、未分化(印環細胞)癌という診断」なのであれば、
ステージⅠA = 早期癌です。
悪性度が高かろうと早期がんであれば治療は早期癌として取り扱います。
ただし、粘膜下で胃カメラでの見た目よりも範囲が広いことがあるので、
胃カメラで見ながらの切除(内視鏡治療)は回避して
より確実な胃切除手術を行う方がより標準的ともいえます。
誤解のない、より確実なくわしい知識をお望みでしたら、
胃がん治療ガイドラインの解説
胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために
一般用 2004年12月改訂 [第2版]
金原出版 ISBN4-307-20198-1 定価(本体 1000円+税)
http://www.jgca.jp/guideline/index.html