2012年10月25日木曜日

乳がん健診について教えてください。

乳がん健診について教えてください。

さん

乳がん健診について教えてください。

マンモグラフィと超音波検査(エコー検査)、どちらがより精密に検査できるのでしょうか?

よく耳にするのはマンモのほうですが、近所の病院は「エコー検査という精密検査を行う」となっています。
マンモができる病院を探したほうがよいのか、マンモをやらなくてもエコーだけやればよいのかよくわかりません。

特に症状があるわけではなく、35歳すぎたので一度検査を受けておこうかと思った次第です。

さん
以前にも回答していますので、一部引用します。

35歳で初めてで乳がんの早期発見が目的なら、まずマンモグラフィ、高濃度乳腺で判定困難ならエコーを追加してもらうのが一番です。つまり、今回は初めてということなら両方の検査が可能な施設での検診をお勧めします。

どちらも乳がんの検査法として欠かせない検査で、精密性の単純な比較はできませんが、どちらかといえば、エコーの方が精密検査として適しているかもしれません。ただし、乳腺専門医が乳腺専用のエコーをきちんと施行し判断した場合です。もうひとつ、マンモグラフィは基準さえクリアした施設なら誰が撮っても客観性がありますが、エコーは術者の技量と診断能力に大きく左右され客観性に劣ります。
マンモグラフィはがんによる微細石灰化の検出と診断に威力があります。ですから乳がん検診では初めに行うべき検査です。しかし、若年者に多い高濃度乳腺では石灰化や腫瘤の写り自体が隠されてしまい、判定不能なことがあります。一方、エコーは癌の微細石灰化はあまり診断できませんが、高濃度乳腺の方でも小さな腫瘤が検出できます。つまり、ある程度進行した乳癌(1期とか2期に関わらず)なら、どちらの検査でも検出できるし、ほぼ診断可能ですが、ごく初期の乳癌だと、乳癌のタイプや組織型により両者の検査法に得手不得手があることから、どちらか一方の検査でしかわからないことは有り得ます。
35歳でも高濃度乳腺の人もいればそうでない人もいてマンモグラフィだけで十分かどうかは人によります。エコーだけで十分ともいえません。実際受けてみて担当の医師にどちらがあなたの乳腺に適しているか聞いてみて次からは検診でならどちらか一方でも受ければいいと考えます。

乳がん健診について教えてください。