私の住んでいる市町村の住民健診は子宮がん検診が20歳以上、乳がん検診が40歳以上...
さん私の住んでいる市町村の住民健診は子宮がん検診が20歳以上、乳がん検診が40歳以上で受けられるのですが、それぞれ偶数年齢の人しか受けられないのです。毎年受けられないのは、なぜなのでしょう?
さん
厚生労働省が、自治体では公的な乳がん検診と子宮がん検診を2年に一度でよいと平成16年に正式に通達を出したからです。
ご存知のようにかつては日本中、触診のみの乳がん検診が当たり前のように1年に1度行われていましたが、科学的な検証結果を根拠に、欧米各国にならって日本でもマンモグラフィの乳がん検診が国の基準として平成12年3月に、50歳以上へのマンモグラフィ導入が決定され、さらに平成16年4月、厚生労働省は、乳がん検診はマンモグラフィによる検診を原則とすることと、当分の間、視触診も併用していくこと、対象年齢は40歳以上のすべての年代とされ、検診間隔を2年に1度とすることが決定されました。乳がんは30歳以上から40歳以上に変更され、子宮がんでは逆に20歳以上となりました。
この2年間隔になった理由は、放射線の被曝量の問題ではなくて、①欧米諸国の多くでマンモグラフィ検診が2年に一度であること、②マンモグラフィを導入すると今までの触診だけの検診に比べて約2倍費用がかかることから、日本の多くの自治体の経済的負担を考えて1年おきでよいとする妥協案が最終的に採用された、ということなのです。乳がんの変更に伴って子宮がんのほうも同調したのです。乳がんでマンモグラフィの2年に1度でも発見される乳がんの進行度はあまり変わらないこと、疑わしい症例のマンモグラフィのカテゴリー3や子宮頚がんの???Ⅲなどは精査対象となることで病院で経過観察になるため問題ない、という医学的な理由もあります。
さん
マンモは放射線量を考えて自治体の検診は2年に一度となっているところが多いようです。(私の住んでいる所も2年に一度です)
子宮頚がんは本来毎年するほうが良いのですが、異常なし、自覚症状(不正出血があれば自治体の検査を待たずに婦人科を受診すること)がない人は2年に一度でも良いという意見もあるようです。
人口の多い自治体では検査費用の負担を予算枠以内でおさえるために、どうしても人数制限が必要になっているところもあるのでしょう。