義理の妹:2年前乳がん全摘?昨年から潰瘍性大腸炎で出血が止まらない
さん義理の妹:2年前乳がん全摘?昨年から潰瘍性大腸炎で出血が止まらない
42歳の女です。潰瘍性大腸炎で大学病院に入院しましたが原因がわからないとの事です。
貧血が酷い様ですが、なぜ手術をしないのでしょうか?詳しい方がおられましたら教えて下さい。
さん
大学病院に入院したということは、それなりに重いので御心配かと思います。
不安かもしれませんが、適切な治療を受ければ回復(落ち着いて)します。大学病院から、総合病院に戻る方もいます。
(私個人は、総合病院から大学病院に転院し、その後は大学病院以外には、治療内容の経緯?薬の関係上かかれないのです。)
まず、潰瘍性大腸炎(特定疾患)に関する知識が無いようですので、こちらのサイトをお勧めします。
難病情報センター(潰瘍性大腸炎)
http://www.nanbyou.or.jp/sikkan/009_i.htm
潰瘍性大腸炎は、<炎症性腸疾患ケアマニュアル 高添正和/前川厚子著 医学書院>によると、医学文献上では、1875年に疾患として位置づけらています。また、国内では、1928年に稲田の報告が最初だそうです。
1973年にWHOの医科国際組織委員会(CIOMS)により、「潰瘍性大腸炎」と「クローン病の定義」の名称と疾患定義がされてから、その概念の定着に従って診断と治療が一般化してきました。
この間、原因が大部突き止めらてきましたが、それでも確定できず、分からない病気であります。その為、原因不明の病気という表現を使って説明されています。もし、原因が分かれば、130年以上判明されいない原因が判明するので、すごいことですね。
また、貧血が酷い=外科手術とはなりません。
下血による貧血が酷く、生命の危機があると判断された場合は、まず、輸血で対応し、生命を維持します。下血しながら輸血を受けました。これは私の実体験です。
輸血を受けていなければ、生命の危機は、今のところ、ないと思われます。
私は、さらに、お腹のガスが抜けなくて破裂しそうだったので、ガスが抜けなかったら、腸管が破れ死亡したり、他の臓器に影響を与えるので外科手術の話が入院当初から出ていました。
入院時に外科手術の話が上がらないのであれば、内科治療で間にあうという印象を受けます。
また、大学病院に入院された際、治療方針?入院予定期間や状態を告げられていると思いますので、その内容をご本人様からお聞きするとよいでしょう。その中で疑問に思ったことは、義理の妹さんご自身が既に知っている内容もありますので、お聞きすると良いと思います。その中で、義理の妹さんご自身が御存じでないことは、義理の妹さんと同席の時に主治医にお尋ねになると良いと思います。親切に答えて頂けます。
外科手術に関して一応、説明を受けているので、その範囲でお答えします。お求めになっている範囲まで知識があるわけではないので、できれば主治医に尋ねられる方が良いと思います。
基本的に、潰瘍性大腸炎の治療は内科治療(薬)で対応し、それで無理だと判断した時に、あるいは、頻繁に入院(1年おきに入院)という状態で、患者さんの生活面を早く安定させる方が良いという場合に、外科手術(大腸ポリープをとるのではなく、大腸そのものを除去)をします。
大腸は、排せつ機能を行う部門ですが、この排せつ機能を身体から無くした場合、大腸の一部?全部摘出によって変わりますが、人工肛門を付けたり、大腸の機能を小腸で担えるまで時間(半年から1年位)がかかるとのことです。また、大腸機能がないと、夏場に脱水症状がおきたりするそうです。女性の場合、妊娠?出産率がより低くなります。
その為、できる限り、大腸を残し、排便回数を普通の人と同じようになるように治療することを前提として、内科治療で最善を尽くすことが多いです。
また、内科治療で、重症?重篤の場合、食事は行いません。中心静脈栄養法(IVH/栄養素は全て点滴から取り込みます)にし、お水以外の摂取を禁止(お茶腸に刺激を与える為完全にNG)し、お腹の炎症(下血など)を落ち着かせ、薬を点滴から入れて身体全体にまわします。下血が無くなり、普通便になって、排便回数が落ち着いてから、食止めが終わります。私は、この食止め期間はまだ短くて、3ケ月半位で済みました。(この病気で半年くらいの食止め患者は多くいるそうですよ。)
その後、食事をとりますが、流動食からはじまり全粥位まで上げていきます。
食事は、2週間から3週間くらいの周期で上げていきます。私は、流動食から、全粥にするまで3ケ月半位かかりました。
退院してからの方が大変で、フライパン一つ持てないので、入院前の状態の体力をつけるのに入院時の倍の時間がかかった記憶があります。ですので、入院時に普通の状態(食事中止などが無い状態)であれば、内科治療で大丈夫だと思いますよ。
御親族の方以上に、ご本人様が一番心が不安な時なので、主治医から良い事例を聞きだしてあげてください。
また、心の支えになってあげてください。