乳癌(非浸潤癌)について教えてください。乳癌の診断を受け、精密検査(針生検)で...
さん乳癌(非浸潤癌)について教えてください。
乳癌の診断を受け、精密検査(針生検)で、非浸潤癌と診断され、手術をする事になりました。
ただ、本当に非浸潤癌であれば、抗がん剤は不要と言われていますが、非浸潤癌の確定診断は、手術後の病理検査でしかわからない為、もし少しでも浸潤癌の部分が見つかれば、浸潤癌とみなして、抗がん剤等をすると言われております。
それを聞いてから?抗がん剤をやはりするのだろうか‥?と、不安で不安で仕方ありません。
そこで、過去の質問を見させて頂いたのですが、非浸潤癌の中に一部浸潤癌が見つかった方で、抗がん剤治療不要と言われている例がある事を知りました。
私は主治医に全くそのような話しは聞かなかったのですが、そういう診断(判断?)をされる場合もあるのでしょうか?
さん
乳癌の手術後の治療方針はたくさんの選択枝があり、病院?医者によってもいろいろ考え方の違いがあるところだと思います。
日本で一番参考にされているのは2年に1回スイスのSt.Gallenというところで開かれている国際会議で推奨される治療法です。
最近では今年の春に行われており、また考え方が少し変わりました。
浸潤癌であった場合、抗がん剤治療をする一般的な目安ですが???
?浸潤部分の大きさ(だいたい2cm以上でかんがえることが多いです)
?組織学的グレード(悪性度、顕微鏡で見たときの癌の顔つきの悪さ)
?癌の増殖の程度
?ホルモン受容体(陰性、または陽性でも陽性の細胞が少なめ)
ただし、これも陽性と一概に言ってもどの程度陽性か、というのが最近言われてきています。手術でとった癌を色で染めて判定するのですが、どのくらいの細胞が染まるのか?濃く染まるのか?とかめちゃめちゃ細かく判定します
?ハーセプスコア強陽性
?浸潤している癌が血管とかリンパ管とかに拡がっているか
?リンパ節転移の個数(4個以上、または1-3個でも状況により)
?患者さんの希望(副作用はできるだけいや、とか、できるだけの治療をしてほしい、とか。)
あとは、手術後、癌の部分の遺伝子検査をして、リスクを調べて抗がん剤をするかどうか決めることがあります。
ただし、これは自費で十万円以上する検査なので微妙です。(オンコタイプDxという検査など)
ちょっと難しいことも書いていますが、これらを総合的に判断して抗がん剤をするかどうかを考えていきます
最近はホルモン受容体がしっかり陽性の人は抗がん剤治療が効きにくい、という報告もあり、他の危険度が高くなければ、「ホルモン剤が効くし、しんどい抗がん剤はやめとこう???」と考えるひとが多くなってきています。
リンパ節への転移があっても個数が少なければ、ホルモン剤だけの治療の選択枝を考える医者もいます。
ただし、これは5年10年の長期間の研究結果がしっかりと出ているわけではないので、医者によって意見が分かれます。
ちなみに、非浸潤癌であれば、転移はまずないので、抗がん剤治療はしませんが、
局所再発?対側の乳癌の発生予防という意味でホルモン剤治療をすることもあります。
今回の場合、浸潤部があれば、癌の組織学的グレード(悪性度)や、どの程度ホルモン受容体陽性なのかでも、抗がん剤をするかどうか変わってくるかな、と思います。
抗がん剤治療、特にFECはちょっとしんどい治療ですので、しっかり納得された上で受けられたほうがいいですよ。
ちなみに参考までに↓
<乳癌jp>
http://www.nyugan.jp/after/drug.html
さん
非浸潤癌なら薬物療法は不要で、手術のみで治る癌です。
浸潤癌でリンパ節転移がある場合は抗がん剤適用となるらしいです。
浸潤癌だがリンパ節転移がない場合でホルモン受容体がある場合はホルモン治療します。
質問者様は針生検の結果でホルモン受容体の話は担当医から聞きましたか?
多分ですが、素人なのでそのつもりで聞いてください。質問者様はホルモン受容体の陰性の癌だったのではないですか?
抗がん剤の効く癌なのかもしれません。ハーセプチンが効く癌というのもあるらしいですが、癌にはいろいろ性格があるらしいので
ケースバイケースです。