血小板を増やす方法ありませんか?がん手術したくてもできず??。骨髄がやられて...
さん血小板を増やす方法ありませんか?がん手術したくてもできず??。骨髄がやられているかもと主治医が言っています。過去の抗がん剤の副作用?でしょうか。骨髄調べたくても注射が打てないほど。3千とわずかです。
さん
ご存知かとは思いますが、血小板は骨髄で作られる細胞からできてきます。この細胞があまりできてこないということでしょうか。
[血小板数は本当に低いのか???]
血小板の検査は、自動分析器を使うと、見かけ上低く出ることがあります。その理由は???血小板は傷口などで集まって固まる性質がありますが、採血したときにこの性質で小さな塊になってしまうことがあるからです(血小板凝固)。塊になってしまうと、分析器がこの塊を「ひとつ」と数えてしまうために、表示される数が少ないのです。血小板凝集を認識していない若い医師が、打ち出されたデータを見ただけで少ないと勘違いし、血小板輸血を指示したという笑い話もあります。
これを正しく判定するためには、必ず顕微鏡で観察して、人間の目で数えるという操作が必須になります。その病院で、果たしてそこまでやってくれたのかどうかは確かめる必要があるかもしれません。
通常、血小板の検査には、EDTAという抗凝固剤(血を固まらないようにする薬)を使いますが、ヘパリンに代えることでこの血小板凝固を防ぐことができる場合があります。
[血小板が少ないときは誰に診てもらうか]
癌の切除術をしようとしているということは、今は外科の先生が見ておられると思いますが、乏血小板血症は血液内科医が診るべきです。本当に血小板が少ないのなら、血液内科のコンサルトを受けるべきです。
[何故血小板が少ないのか]
結果的に血小板が少ないのには、大きく分けて二つのことが考えられます。
ひとつは血小板があまり作られないこと。先に述べましたように骨髄で巨核球という細胞が作られて、そこから血小板ができてきますが、この巨核球があまり産生されないと結果的に血小板も少なくなります。
もうひとつは、血小板が一旦作られても、自分の免疫機能が間違えて作用することなどで壊されてしまって、結果的に血小板が少なくなる場合もあります。
いずれも、血液内科の医師でなければ対応が困難な病気です。
[一時的に血小板を増やす方法]
このように血液内科を受診することで症状にあった治療がされることになりますが、急を要する血小板が必要な場合は、血小板輸血という手を使います。
今は成分採血といって、献血のときに血液のある部分だけを採血する事が行われていますが、このうち血小板だけを採血して献血されたものを輸血するわけです。血液疾患の治療途中や、心臓血管外科手術後などによく用いられます。
ただ、この手であなたの手術ができるかどうかは、医師とよく話し合ってみてください。本当に血小板が少ないとなると、外科、麻酔科、血液内科の共同作業で手術の前処置が行われることになるでしょうから、それなりの施設でないと難しいかもしれません。
うまくいくといいですね。