2009年12月12日土曜日

末期がん患者でホスピスで最期を迎える方は何割くらいでしょうか?

末期がん患者でホスピスで最期を迎える方は何割くらいでしょうか?

さん

末期がん患者でホスピスで最期を迎える方は何割くらいでしょうか?

末期がんでもう助かる手立てがない方や、緩和ケアにうつられた方がホスピスに行くという話をききますが、ほとんどのがん患者は普通の病院(もしくは在宅)で最期を迎えられる方の方が多いのでしょうか?
ホスピスで最期を迎えられる方は、限られた人たちですか?

母ががんで手術せず緩和ケアを選択しているのですが、ホスピスをすすめられています。
がん患者がみんなホスピスにいくのか疑問です。
今かかっている病院は国立病院で長期入院はできません。(3ヶ月までと期間があります)
最期は今の病院に見てもらえなくなるのか不安です。
ホスピスを選択したほうがいいのでしょうか。

さん
現在、ホスピスで最後を迎える方は、全がん患者さんの5%程度です。その他の患者さんは1割弱が在宅で、残りは一般病院でお亡くなりになっています。
ホスピスの数が足りないということもありますが、ホスピスで迎えたいと思っている人の方が少ないと言う面もあります。

ホスピスにいった方が良いかは、ご本人がホスピスを希望するかが全てです。たとえ痛みがとれたとしても「こんなところには来たくなかった」と思いながら最後を迎えるのは非常にお辛いことです。それならば、まだ多少症状ががあっても望む場所で最後を迎える方が遥かに幸せでしょう。どちらが良いのかは、ご本人にしか分かりません。

最近は、病院が「追い出す」ために、半ば強制的にホスピスを奨めることも多くなりましたので、ご家族としては、ご本人の希望を大切にするという軸はしっかり持っておられた方が、後悔などすることが少なくてすむと思います。

なお、多くの病院に「緩和ケアチーム」ができていますから、単に痛みを取るだけなら、普通の病院でもできることが多いです。

なお、ホスピスは込み合っているので、半年や1年などの予後が予測される場合は、「まだ早い」と断られる場合が多くなっています。ホスピスはゆったり最後まで過ごすところというより、痛みやその他症状で家で過ごせなくなったときに入院し、症状が楽になったら家に帰る、というのが最近の国の方針となっています。ですので、単なる介護が必要というだけでは入院が難しい場合もあります。この辺り、施設やその地方のホスピスの発展具合によっても異なってきます。

さん
ホスピスへ行かれる方の割合は分りませんが、父が見てもらっていた病院では家に帰る方が多い様に感じました。
私の父もギリギリまで家にいて、容態が急変してから病院へ行き病院で亡くなりました。
家に家族が居る場合は本人も家に帰りたがりますので、本人の希望通りが一番だと思いますし、家に家族が居ない様であればホスピスの方が良いと思います。

末期がん患者でホスピスで最期を迎える方は何割くらいでしょうか?