2011年9月2日金曜日

66歳の母が病理検査の結果、左胸「非浸潤がん」と診断されました。1度目の検査...

66歳の母が病理検査の結果、左胸「非浸潤がん」と診断されました。1度目の検査...

さん

66歳の母が病理検査の結果、左胸「非浸潤がん」と診断されました。1度目の検査(手術)では「どっちとも言えない」との検査結果で、今回2度目の手術でその周辺を大きめに切り取って結果が出ました。

手術は温存手術で行われ、「転移なし」です。今後、局所再発予防(3mm程度しかない)として約1ヶ月間の放射線治療とフェマーラという薬を服用することになりました。親父が医師の説明を受けに行ったので、この3mmの意味がよく分かりません。また今後家族として気をつけるべき点など教えていただければ幸いです。(*正直、やや焦っています。)

さん
当方地方国立病院の外科医です。その3mmは病理検査(顕微鏡検査)での切除断端(癌を取った時の端)から最も近い癌細胞までの距離のことだと思います。この距離が長いほど再発のリスクは下がるというデータがあります。ただしこの場合の再発は局所再発に関するものであり、転移性再発とは異なりますので再発した時点で乳房全体を切除すればまた完治することも期待できます。放射線治療は局所再発を下げる効果が期待できますので、受けられるべきだと思います。フェマーラはホルモン剤でホルモン感受性のある乳癌に効果があります(再発予防)しホルモン剤を勧められたということは感受性のある癌(ホルモン感受性のない癌より悪性度が低い)でありしかも非浸潤癌(胃癌でいうと粘膜内癌の状態)ですので完治が期待できると思いますが、ホルモン剤は5年間内服するのが一般的で比較的高価だと思いますし副作用もあります。インターネットで「乳癌診療ガイドライン」を検索されるといろんなわかりやすい情報が手に入ると思いますので参考になさってください。
ご家族として気をつけるべき点としては乳癌の治療は長期戦ですのでご本人の気持ちが前向きに保てるようにしてあげてください。気分転換に旅行なども良いでしょうし趣味などあれば是非続けさせてあげてください。ただあまり特別扱いはなさらぬ方がよいと思います。

66歳の母が病理検査の結果、左胸「非浸潤がん」と診断されました。1度目の検査...