2012年3月14日水曜日

腫瘍マーカーについて。進行肺がんを身内に持つものです。地元の大病院に通院して...

腫瘍マーカーについて。進行肺がんを身内に持つものです。地元の大病院に通院して...

さん

腫瘍マーカーについて。進行肺がんを身内に持つものです。地元の大病院に通院しています。

昨年夏「3期B」と診断され入院。退院後も半年ほど化学療法を受けました。

運よく効果があり腫瘍マーカーは80→140→40となってがんは大きくはなりませんでした。(大きさ現状維持)

そして担当医が変わり数ヶ月休みを入れて今は次の化学療法中。

こちらも効果があり4cm程あったがんが2cmほどに小さくなってます。
肺がんの数値を表す血液検査も良好。

●ただCEAの数値が240と高くなっていて自分的に他のがんを疑い始めました。

●肺がんの化学療法(抗がん剤)をしながら進行していく他のがんってありえるのでしょうか?

1度目の化学療法では140→40まで下がっているのです。ただ肺がんサイズは現状維持。
今回の化学療法は前回以上の効果的だったのにいつの間にか240。7月の結果です。
(今回の先生は今までCEAの結果は見せてくれませんでした)

「消化器系が疑われる???でもよく分からない現象」

と担当医はおっしゃっていて自分としては今すぐにでも胃カメラやPET等の検査をしてほしいのですが、
のんびりした印象でまだそういった話は出ていません。

次回CEAを見て判断しましょう??とのことですがもう2ヶ月も経っているし、
急がなくても良いということはさほど気にすることはない???と取っていいものなのかどうか伺いたくて。

?????

補足

1 最初の入院時に他の部位の検査は受けていないようです。

2 ただ肺がん発見した町の開業医は入院時、他の部位もPET等を使って調べるのではないか???とおっしゃってました。

3 CEAは毎回数値化するのではなく数ヶ月に一回程度。

4 血液検査は毎週というぐらい行っています。

5 今回の化学療法は臨床試験のものです。

6 担当医に「このマーカー数は気にしないでいいものなのでしょうか?」

と問うたところ「そうですね」とおっしゃってました。

さん
1. 病期を決定する上で全身検索は不可欠です。CTなり、超音波なりなんらかの検査は行っていないはずはありません(気づいていない(例えば肺のCTを撮る際に一緒に腹部まで撮ってしまう、など)可能性はあります。
2. かならずしもPETが必要ではありません。上記の方法などでも多くのケースでは問題ないと思います。また、保険の縛りが強く、全例で行ったら間違いなく監査が入ります。
3. 他の方が言われている通り、保険で切られます。
4. これも他の方が言われているとおりで、抗癌剤というのは体に様々な影響を与えます。副作用をチェックする上でその位行うべきものです。
5. 断定は出来ませんが、全くの新薬ということではなく既存の効果が確立している薬を用い、その組み合わせや投与間隔?量などを変えたものだと思います。抗癌剤では大規模病院で良く行われていることですし、効果がないようなものだと倫理委員会が通りません。
6. 確かに消化器癌の可能性は否定できませんが、もともとCEAが陽性であったのなら、CEAを分泌するような肺癌(多くはないですが、ないわけではありません)だったのではないかと思います。通常抗癌剤が効いているかどうかは画像上の大きさや転移の有無などで判定していきますので、腫瘍マーカーはあくまで参考所見でしかありません。CEAそのものは良性疾患でも上昇します。
ちなみに、抗癌剤は生体にとっては「毒」になりうるものですし、抗癌剤そのものが腫瘍を起こす、ということもないわけではありません。
私自身の印象では、CEAの値そのものはそれほど神経質になる必要はないかと思います。例え、他臓器に癌があったとして、肺癌より早く進む可能性は大きくないですし、例えそうだとして、担癌患者の手術をするか、というとなかなか難しいかと思います。

さん
CEAを数ヶ月に一度しかみないというのは、保険請求できられるからです。(診療行為として認められない=病院自腹)
つまり通常の採血のように、毎回見なくて良いと、国により定められています。
なので、決してさぼっているわけではありません。
採血は化学療法を行う患者さんには必須です。
白血球などの変化を見逃せません。

次に、腫瘍サイズは小さくなっているのに、マーカーの数値が上昇ですが、まず考えられるのが他の部位に癌が存在することです。
もうひとつはCEAの信憑性ですが、ものすごく精度が良いというわけでもありません。

ⅢBということは、末期手前なので、目に見えないマクロな転移というのも当然考えられます。
また、マーカーの上昇のみで、症状がない場合は、様子を見るというのが一番ポピュラーではないかと。

検査は簡単に依頼できますが、そもそも検査というのは誰のためにするのでしょうか?
もちろん患者さんのためですが、弱ったがん患者にとって検査すること自体負担となりますし、他の癌を見つけたからといって、手術するかというと???。体力を考えたら放置されるのもひとつの方法なのでは。

医師は、患者さんのQOLを第一に考えます。
不必要な検査は、肉体と財布を弱らせます。
もちろん命にかかわる症状が出た場合は、積極的に対処してもらえるかと思います。

今は、腫瘍のサイズが小さくなったということが、患者さんにとって大きな励みになると思いますし、一緒にそれを喜んであげることが
最善なのではないでしょうか?

腫瘍マーカーについて。進行肺がんを身内に持つものです。地元の大病院に通院して...