先日?映画未来の食卓を見たのですが?がんや糖尿病?白血病の原因は環境ホルモンを...
さん先日?映画未来の食卓を見たのですが?
がんや糖尿病?白血病の原因は環境ホルモンを含む農薬と殺虫剤?除草剤だとなっていました?
農家の方たちは環境ホルモンによる影響をうけ上記の疾病で亡くなったり?体に異常が起きました?
しかし?
環境ホルモンについて調べると
環境ホルモンは農薬と殺虫剤と除草剤と関係なく
その上?人体が害することはないと書いてありました?
ここで思ったことは
どちらが真実なのかということです?
詳しく知っている方教えてください?
あと環境ホルモンとは
人為的につくられた化学物質のことなのですか?
さん
大学で「安全化学」という講義を担当しているものです。
環境ホルモンとは、人工的な化学物質で人体に(女性)ホルモンの様な作用をする物質のこと、「らしい」です。このことばは十分に定義されていないようで、私の知る限り複数の定義が存在しています。
さて、これらの化学物質は人体を害することがあるかと問われると「あり得る」としか答えようがありません。しかし、それは程度問題です。
例えば大豆に含まれるイソフラボンは、ビスフェノールA以上の女性ホルモン様の活性をもちます。しかし、これは天然物です。ですから環境ホルモンにはあてはまりません。しかし、このイソフラボンは国が摂取基準を作り、過剰摂取によって【発ガン】の恐れがあることが公に知らされています。もともと、イソフラボンは豆類が自分を食べる動物を不妊化してしまうために分泌された「天然農薬」です。しかし、閉経前後の更年期の女性には、この女性ホルモン様の作用は、諸症状の緩和に役立ちます。正に毒にも薬にもなる化学物質です。
「がんや糖尿病?白血病の原因は環境ホルモンを含む農薬と殺虫剤?除草剤だ」というのは誤解をあたえる表現です。「がんや糖尿病?白血病の原因のひとつとして環境ホルモンと呼ばれる化学物質を含む農薬(殺虫剤?除草剤)の可能性を否みきれない」というのが正しいでしょう。統計的に見てガンの一番の原因は長寿化です。糖尿病は食習慣でしょう。白血病については諸説ありますが、環境ホルモンといわれるものが主原因であるとは思われません(むしろ遺伝的素養が大きいように存じます)。
質問者の最初に書かれた表現は【不安】をあおり、【危険】から目をそらせるものです。我々の限られた資源と知恵を、心の問題である【安心】に投資するのか、それとも本質的な【安全】に投資するのか、感情的には前者でしょうが、理知的には後者を選ぶべきです。
もし、DDTのような農薬がすぐに癌化につながるのなら、戦後すぐに頭からDDTをかけられた日本人は、もう全滅しなければなりません。
生き物にかかわる化学物質(人工も天然も)は必ず毒にもなれば薬にもなります。要は化学物質をむやみに恐れるのではなく、知ることが大事だということです。
もし興味があれば、以下の本も読んでみてください。
中西準子「環境リスク学」日本評論社2004
まずダン?ガードナー「リスクにあなたは騙される」早川書房2009
さん
最近の環境は、以前よりもきれいになっています?
それでも生活習慣病は急増しています?
一部の農薬には女性ホルモン作用があり、
鳥取県の男子の精子数が少ない原因だといわれています?
テレビは一部の専門家が作ったものです?
100%信じないで見て下さい?
結構、ウソがあります?