胃がんについて。86歳になる私の祖父が早期の胃がんと診断されました。祖父は大...
さん胃がんについて。86歳になる私の祖父が早期の胃がんと診断されました。祖父は大変に元気で今後の治療方針について、医師に自ら開腹手術で大きく切除してくれた方が安心なのでそのようにしてくださいと、言ったので
すが断られました。理由は高齢なので開腹手術に耐えられず命に関わるからだそうです。これは本当なのでしょうか?しかし、この程度ならたぶん内視鏡でも切除できるだろうとのことでした。しかし、その治療をするには今現在、服用しているプラビックスという薬を2週間は服用するのをやめなければならないということでした。そうしないと出血が止まらなくなるそうです。また、この薬をやめている間は脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まり最悪死亡してしまう恐れがあるのでどうしますか、と言われました。もちろん放置していれば命に関わりますのでリスクを承知で薬をやめて治療することにしました。医師によれば、このまま胃がんを治療せずに放置しても3年間は死ぬことはないと言われたのですが、どうしてそんなことが分かるのでしょうか?どなたか教えてくさい。
さん
胃ガンを完治させるのは手術だけです。抗ガン剤や放射線治療は、ある程度の効果はありますが一時的なものです。けれども、手術は可能な場合と不可能な場合があります。転移がない初期の癌であれば手術で取り除く事は容易です。ただ、手術を受けるには手術に耐えられる体力があることが条件になります。
高齢者ではこの条件に叶う人が限られてきます。杖をついて歩けたり、ある程度の認知度も必要です。重要なのは、他の臓器に重大な障害がないことです。お祖父さんは大変元気だと言うことですが、プラビックスを服用しておられる事から考えますと、気持ちは元気でも、脳梗塞や心筋梗塞になる危険を抱えておられるようですから、医師としてはこの危険を回避できないので、ご家族にも難しい選択と決断を求めたのですが、この事は、本当に一か八かの瀬戸際の賭けに近いと言う判断があるからに他ならない状態なのだろうと思います。プラビックスは血液の凝固を防ぎ、脳梗塞の抑制、狭心症や心筋梗塞の再発抑制のために処方され、出血が重大な副作用となり、手術した場合はこれが致命的となるからです。
一口に胃ガンと言ってもいろいろなタイプがあります。高齢者の胃ガンは男性に多くて、胃の出口近くに出来る隆起型の高分化腺ガンがよくみられます。このガンは、徐々に進行するタイプのガンで、5年以上の生存も珍しくないガンで、手術によらない治療である程度の延命も望めます。お祖父さんもこのガンではないかと考えられます。
86歳のお祖父さんにガンを克服して長生きして欲しいと願うあなたのお気持ちは十分に理解できますが、過酷な事を申し上げますと、今選択を誤ると、その逆の結果になることも覚悟して下さい。お大事に。