2012年8月13日月曜日

末期の肺がん治れるんですか?

末期の肺がん治れるんですか?

さん

末期の肺がん治れるんですか?


さん
「末期」の定義が実は相当曖昧です。最近の肺癌の化学療法は進んでおり、標準療法しかしない病院は早々にあきらめて緩和しかないと見放しますが、その時期が必ずしも末期の前とは限らない訳です。つまり、末期と定義される人が、全てをあきらめなければならないという訳ではありません。
標準療法の他に、治療を追い求めても仕方がないなど、それが本当に正しいかは誰にも判りません。

某有名がんセンターから、2nd lineが終わったので後は緩和ケアしかない、と呼吸器専門科医に見捨てるように紹介された方がいらっしゃいました。その方は全身状態もよく、ご本人の意思もしっかりしていたため、当院の呼吸器科医に紹介し、その後8番目の化学療法までおこない、4年以上生存されました。最近の化学療法は副作用を上手くコントロールできるようになっているため、こういったことがが可能になってきました。

専門医の判断と言えど、人間の寿命に関する予測なんてこんなものです。

しかし一方で、化学療法などの副作用が強く、却ってやらない方が楽に過ごせた、というかたもやはり少なくありません。

実は、化学療法で治る癌はごく一部です。ですので、化学療法を行うステージになったとき、末期だろうかがなかろうが、「体に負担になったり逆効果になる可能性はあるがとにかく闘って行きたい」のか、「辛い治療はなるべく避けて、1日1日を楽に生きる」ということに主眼をおくか、その時々でのご本人の気持ちをといかけ続けることがが全てになるのです。

生き方は、誰に指図されるものでもありません。医師など、他人の生き方を決められるような大層な人間ではありません。誰かの決めた生き方を、病気の治療という側面でお手伝いするだけです。

さん
末期と診断されたのなら、延命治療、疼痛緩和が残された後の人生の過ごし方です。肺癌治療の専門の呼吸器内科医または呼吸器外科医がわざわざ“末期”癌って言うんなら、残りの人生がんと闘うのは無駄な苦痛です。

さん
ご心配なく。名医にご指導いただけば、ちゃんと治ります。

末期の肺がん治れるんですか?