2013年5月19日日曜日

がんなどの検診に使われるCTには、スパイラル型とか、マルチスライス型とかあるよ...

がんなどの検診に使われるCTには、スパイラル型とか、マルチスライス型とかあるよ...

さん

がんなどの検診に使われるCTには、スパイラル型とか、マルチスライス型とかあるようですが、どのように違い、どちらが主流ですか?


さん
従来のCTはX線を発生させるX線管球が、一回転して寝台を少しずつ動かす、というものが普通でしたが、そのX線管球をらせん状に動かすようになったのがヘリカルCTというものです。これによって撮影時間が大幅に短縮されました。

さらに最近の主流は検出器を4列、12列、64列??と増やすことでさらなる撮影時間の短縮をしています。これがマルチスライスCTというものです。

64列クラスになると心臓などの撮影に有用(導入している病院は多くないですが)
4列、12列ぐらいならそんなにめずらしくないぐらい普及しています。通常の検査ならばこれぐらいで十分です。

<追記>
撮影時間が減少しても被曝量が減るというわけではないです。マルチスライスCTは撮影時間が短くできるため、より薄いスライス厚で撮影することができます。スライス厚を薄くするとノイズが増えるので、それを抑えるために線量を増やさなければなりません。

詳しくは↓をごらんください。

http://www.innervision.co.jp/21healthcare/2009/0903/index.html


また、上のリンクでの値は16列のもののようですが、各部位のおおよその実効線量が載っています。さらに体格や撮影長によって値は異なります

がんなどの検診に使われるCTには、スパイラル型とか、マルチスライス型とかあるよ...