C型肝炎から肝臓がんになり腫瘍が出来た後のインターフェロンは無効果でしょうか?
さんC型肝炎から肝臓がんになり腫瘍が出来た後のインターフェロンは無効果でしょうか?
こんにちは閲覧頂きありがとうございます。
当方医学に詳しくない学生で申し訳ありませんが、母の病状について質問させていただきます。
母は私が生まれる以前よりC型肝炎を患っておりながらも、しっかりと治療せず今年(60代)になって肝臓がんが再発、肝臓にできた腫瘍が破裂し出血をおこしました。幸い命は取り留めましたが、長年C型肝炎への治療を怠ったせいで肝臓の機能は平均の数値より低く、医師からは「そんなに長くは????」と宣告されました。
最近叔父が、彼の周囲でインターフェロンによる治療で長生きしている人が多い事に気づき、インターネットでその事を調べ「母にインターフェロンを勧めてはどうか?」と私に提案してくださいました。
しかし、前述の通り母の肝臓には「効果がない」と自分でも考えるようになりました。実際母も「ここまで進行していたら????」とあきらめています。
ですが来年教育実習を控えているので何としても母には長く生きてほしいのです。僅かの希望ではありますがこのような状態の場合はインターフェロンは「無意味」なのでしょうか?
また、他の治療方法がございましたらご教示お願いいたします。
文章に不備があると思いますので、ご指摘くださると助かります。
では、よろしくお願いします。
さん
まず現在あなたの母君は保険診療を受けているかと思いますが、保険診療上は慢性活動性”肝炎”のかたにインターフェロンは使えることになっています。あなたの母君は肝硬変でしょう。
したがって純粋には適応はありません。ただし、、、
たとえば肝臓がんが完全に切除あるいはコントロールされ、肝機能が相当良ければ、残っている肝臓の機能改善のためにインターフェロンを投与することは当然あります。肝臓がんが破裂するような方は肝機能が良い方もおり、完全な切除が行われた例では投与も可能かもしれません。
また抗がん治療としてのインターフェロンも注目されていました。5-FUとインターフェロンの併用療法はかつて注目された時期もあります。
ただ医師から厳しい予後を通告されているということは相当肝機能が悪いのでしょう。(黄疸はありますか。血小板はいくつあるのでしょう。腹水はありませんか。)
そういう方にインターフェロンは向いてません。
何でもかんでもやってみりゃいいだろってもんでもありません。インターフェロンの副作用というのもあり、結構つらいもんです。
またあなたのお母様は何歳でしょうか。一般論ではほとんど65歳程度がインターフェロンの限界の年齢です。最近では70歳くらいまで頑張っている先生もいるとは思いますが。
相当なお金持ちであるならば免疫療法がありますが、効果のほどは確かではありません。
”ですが来年教育実習を控えているので何としても母には長く生きてほしいのです”気持ちは痛いほどわかります。ただしなかなか難しいのが現状です。むしろあなたが人を導く教員になるのならば、こういう局面にいたって、命のはかなさとか、人生の中にはどうしようもないものもあることを受け入れるつらさがあるとか、人の命って何かとか、神から与えられた時間の中でいかにいきて努力するかとか、死ぬってどういうことかとか、何のために生きるのかとか、そういう面についての考察を深めていただきたいと思います。