早期胃がんで襞が集中するのは、どうしてですか?
さん早期胃がんで襞が集中するのは、どうしてですか?
さん
早期胃がんは粘膜下層にとどまるものです。
襞集中するものとしないものがあります。
集中するものは潰瘍を併発し瘢痕化したものです。
早期胃がんの特徴としてではありません。
進行がんでも襞集中を伴います。
補足
まったく無いわけではありません。
凹のあるものは比較的襞集中が見られることが在ります。
隆起性の病変IIaなどでは襞集中はありません(mにとどまるもの)。
早期胃がんでは凹、隆起、平坦(IIc,IIa,IIb)と肉眼的分類が
ありますのでIIa,IIbは襞集中はごく希でIIcは襞集中を伴うことが
在ります。
なぜIIcは襞集中が起こるのか、それは粘膜筋板まで達している場合、
粘膜下層に達している場合には特に襞集中像が明瞭になります。
mと見られるが、襞集中がある場合、mm(粘膜筋板)に達していると
想像が付きます。
進達度が襞集中に関係してきます。mを越えmm、Smに達すると
襞集中像が現れてきます。IIaでも同じです。ただしIIbはそこまで
浸潤するとIIcとなります。
胃は、粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜、漿膜下層の6層
に分かれています。