乳がんの手術前の検査等について、教えてください。
さん乳がんの手術前の検査等について、教えてください。
母(70歳)が、今月の中旬に、
乳がん(ステージII後半~ステージIII前半くらい)と診断され、
来月上旬に、リンパ節を含む乳房の全摘手術をします。
(胸のしこりは、3x4cmくらい。リンパ節にも3cmくらいしこりがあるそうです)
診断までに、触診、マンモグラフィー、超音波エコー、
MRI(乳房のみ)、しこり部の細胞を針で取る検査が行われ、
検査の結果を訊きに行った際、手術日を決め、
先日、手術前検査(血液検査、エコー、胸X線、尿検査)に、
行ってきました。
ただ、本や、ネットなどで調べると、
乳がんは、全身に転移する可能性があるものだということで、
手術前に、転移の検査を行うのではないか?と、思ったのですが、
母の場合、医師の説明によると、
手術の前日に入院し、翌日手術ということで、
全身に転移があるか?ないかの検査は行わないようです。
*1.通常、乳がんというのは、転移があるか?ないか?の検査は、
手術後に行うものなのでしょうか?
*2.また、医師の話ですと、摘出した細胞の検査を行い、
それから、その後の治療を考えるといっていたのですが、
もしも、万一、ほかの箇所に転移があった場合、
今回行う手術は、意味がないような気もするのですが、
どうなのでしょうか?
*4.もちろん、転移がないことを、心から祈るばかりですが、
がんの手術は一発勝負と聞いたことがあるので、
万が一あった場合、今回の手術の際、
そこも一緒に取ってしまう方が良いのではないかとも、考えます。
*5.母は現在、しこりは手に触れられるものの、
痛みや身体的な自覚症状は、まったくないそうで、
手術をする方が、痛くなったり、大変なのではないか?
そのまま切らずにいたら、どうなるのかしら?
と、いっているのですが、前回医師に聞きづらかったようで、
いまだに、そうぼやいているのですが、
そのままにしていたら、やはりがんはどんどん進行してしまうのでしょうか?
やはり、手術は受けるべきですよね?
(看護士さんに訊いたら、そんなこわいことはいわないで下さいと、
いわれたそうです;)
素人判断が多く、恐縮ですが、
家族全員、がんを経験するのは、はじめてで、
不安がいっぱいなため、教えていただけると幸いです。
どうかよろしくお願い致します。
さん
乳がんに関係する仕事についているものです。
私の経験で役に立つものがあればと思い回答させていただきました。
まず、質問ごとに私の思うことについてお答えします。
*1.?私の働いている病院では、乳がんと診断された段階で検査を行っているので通常、外来で行っています。
ただ、病院によってシステムが異なるので、担当の医師や看護師に疑問に思うことは聞いてみたほうがいいと思います。
*2.?転移があった場合は確かに局所の治療を優先しても生命を考える上ではあまり意味がないかもしれません。
ただ、局所のコントロールを行わずそのままにしておくと腫瘍が皮膚を破り浸出液が出たりすることがあります。
今後の日常生活を考えたときには70歳という年齢や体力を考慮し全身治療として強い治療を選択できない可能性もあるので、局所治療が行えるうちに手術を勧められていることも考えられます。
*4.?私は、乳がんの手術が一発勝負というのはあまり聞いたことがありません。その他のがんはそういうことがありもかもしれませんが、乳がんの場合、手術で浸潤している腫瘍部分がきちんと取れていれば、その後に乳管内の乳がんの部分を追加で取っても問題はないと思います。また、「そこも一緒もとってしまう方が良いのでは」というのは、乳がんの転移があったときにその部分も取りたいということでしょうか。乳がんの場合、転移がわかった場合そこの部分を切除するよりも、転移をするほど全身に乳がんが飛び散っていると考え、抗がん剤を使用する場合が多い気がします。経過を見て転移がわかった部分が限局していると考えられる場合や、比較的簡単に転移部分が切除できると思われる場合は手術を勧められることもあると思います。
*5.?乳がんは痛みなどを伴わないことが多いと思います。自覚症状がないからといってそのままにしておくと乳がんの部分が皮膚を破って浸出液が出るために日常生活に支障をきたしたり、そのままにしておくことで乳がんが全身の臓器に転移したりすることが考えられます。乳がんは早いうちに治療を行えれば、3~5年という単位で治療が終わりますが、全身転移した場合一生治療を続けないといけない状況になります。今回、乳がんのしこりがわかった段階で腫瘍径が大きく早期とはいえなかったかもしれませんが、全身の転移の検査を行って転移がなければ治療がある一定期間で終了することも考えられます。手術後は痛みなど考えると治療に臨むのか億劫になるかも知れませんが、できればがんばって治療に望んでほしいと思います。ただ、治療のために生きているのではなく、生きているうちに乳がんに偶然かかったとう気持ちで人生のどの部分に趣きを置くかという事を考え治療は望んでほしいと思います。
素人判断が多く、恐縮ですが、家族全員、がんを経験するのは、はじめてで、不安がいっぱいなため、教えていただけると幸いです。
?私も3年前に父をがんで亡くしました。私の場合は自分が医療関係者だったこともあり、いろいろな情報の取り方もわかっていたので、聞きたいことを担当医に確認し必要な情報を文献やインターネットで確認しました。がんと診断されたときには患者さん本人以外にも家族に方もいろいろ不安になると思います。がんの種類によっては不要に不安がらなくてもいい場合もあります。一般的な病気の情報だけでなく、きちんと担当医にも説明を行ってもらい納得した上で治療に望めたらと思います。よく告知を受けた後に、いろいろ調べてすべて自分に当てはまる気がして、泣いてすごしていたという話も聞きます。担当医ではなかなか会うこともできないし時間もとってもらえないという場合は担当の看護師などでもいいと思います。病状をきちんとわかっている人に相談することも大事だと思います。
*1補足?検査項目だけを見ると手術に全身の機能が耐えられるかの検査項目の様あります。(エコーはどこをしたかによっても違いますが)私の働いている病院は全身の転移があるかという検査は、エコー(リンパ、腹)と胸腹部CTと骨シンチでも確認を行っています。それぞれの病院の持っている検査機械の種類で検査内容等変わると思いますので、担当医に聞いて見たらいいと思います。
もし、検査の結果が入院した際に出て、手術が変わるということもあるのでしょうか??。
?その可能性はあると思います。
自分の思っていることを書いてみました。人によっていろいろな考え方があように、医療関係者でもいろいろと意見が分かれます。
私の思っていることや知っていることを書いてみましたが、これがすべてではなくいろいろな方の意見に耳を傾けてほしいと思います。なにか、役に立てばと思い書いてみました。
乳がんを受け入れられるまではあまりがんばりすぎないほうがいいと思います。
納得して次の段階に進めたとき、それからがんばっていってほしいと思います。
さん
私は、昨年乳がんの手術を経験しました。
ご参考になればと思います^^
*1の回答 術前1ヶ月前に麻酔適応検査と胸部レントゲン、PET、MRI、CT、血液検査をしました。ちなみに、PETとは癌の転移を調べる検査です。
*2.術中に切除した断片に癌が及んでいないか迅速病理検査をして、断片に癌が認められなくなるまで切除します。同時に センチネルリンパ節生検といって最も早くに転移するリンパ節に癌細胞が無いか術中に迅速病理検査で確認し転移があれば、腋窩のリンパを切除します。
癌の広がりを確認しながら癌細胞が無いであろうと言う安全範囲まで切除していきます。
切除した組織は、ホルマリンに固定し詳細な病理学的検索と免疫染色検査の結果を待つまで補助治療は術後1ヶ月後から始まりました。
>今回行う手術は、意味がないような気もするのですが、どうなのでしょうか?
との事ですが、意味も無く手術をすることは有り得ませんよ^^
手術同意書(インフォームドコンセント)を先生から貰っていると思います。その説明書に、手術の説明内容などが書かれています。一度、お母様に確認してみてくださいね。その、説明をお母さまと一緒に何度も読み返して、手術への不安を取り除いてあげてくださいね^^
*4.転移~今回の手術の際、そこも一緒に取ってしまう方が良いのではないかとも、考えます。とありますが、万が一、転移部分があったとしたらその性度により執刀医が判断されると思いますのでしっかり聞きたいことをメモなどして先生に質問することをお勧めします。
*5痛みや身体的な自覚症状は、まったくない とのことですが、私も痛みは全くありませんでした。
どんな手術でも、術後は痛みを伴います。重要なことは、早期発見、早期治療です。それが、予後をよくします。
そのまま、切らずにいたら~などと、手術に対して不安になっているのでしたらあまりよくないと思いますよ