2013年10月20日日曜日

57歳の母が5月にステージ4の胃がん、食道がんが同時に発見されました。手術を行え...

57歳の母が5月にステージ4の胃がん、食道がんが同時に発見されました。手術を行え...

さん

57歳の母が5月にステージ4の胃がん、食道がんが同時に発見されました。手術を行える状態ではなく抗がん剤での治療を行っています。

57歳の母が5月にステージ4の胃がん、食道がんが同時に発見されました。付近のリンパに転移しており手術を行える状態ではなく抗がん剤での治療を行っています。TS-1の効果があり担当医も驚くほどがんが小さくなり食事も今まで通り食べれています。
しかし先日、「呼吸がしずらい」「胸がつかえる感じがある」と言い、通院している病院に行きました。
診察の結果、心臓の周りに水がたまり、それが肺に流れこんだものだと言われました。検査の結果がでるまで心臓の周りの水?の中にがん細胞があるのかわからないが心臓の膜に転移している可能性があると言われました。
先週まで食欲もあり血色もよかったのに突然のことでとても動揺しています。
もし、がん細胞が見つかった場合、治療の方法、そして余命なども推測できれば教えていただきたいです。
またがん細胞によるもの以外にこのような症状になる原因とは何が考えられるでしょうか?
ご回答よろしくお願いいたします。

さん
TS-1に一旦反応し、腫瘍縮小効果がありその後に転移?再発した可能性あります。心臓を覆っている膜は2重構造になっており、心外膜と心内膜といいます。この2枚の膜の間に潤滑油の作用で少量の水が本来健常者でもあります。ウィルスや細菌?がん細胞がこの心嚢水に入り込むと、炎症により水の量が増し心臓自体を圧迫します。圧迫された心臓は本来の動きを制限され、心臓のポンプ機能が低下し、全身臓器に血液を循環することが十部にできません。次第に行き場を失った血管内の水分が血管外へ漏れ出し肺に水分が溜まり胸水としてレントゲン上写ります。肺以外にも下肢のむくみやお腹の腹水として出現します。
心臓の周りに水がたまり、それが肺に流れこんだものだと言われました。とコメントがありますが、心臓から直接肺へ流れ込むものではありません。やや、この点に誤解があるようです。まずは、心嚢水の原因として感染症は抗がん剤やがん患者の免疫機能低下により起こりえます。がん細胞が心嚢水に入ることもあります。診断と治療を兼ねて、通常循環器内科の先生が注射針で心嚢水を採取し、原因を調べます。細菌性であれば抗生剤治療が効果的。ウィルスであればステロイドやγグロブリン製剤などで治療し、癌性であれば抗がん剤の変更もしくは追加しますが、治療困難と思われます。余命に関しては、心機能を如何にコントロールし、胸水を減量し呼吸状態を改善できるかによります。余命の推測は不可能ですが、1~2週間で改善すれば長期予後が期待されます。逆に1週間で悪化傾向であれば1~2ヶ月の予後とも考えられます。

57歳の母が5月にステージ4の胃がん、食道がんが同時に発見されました。手術を行え...